安芸の宮島、弥山と神の島

安芸の宮島鳥居

安芸の宮島鳥居

皆さんこんにちは、また今年もミステリーツアーを観光しました。今年は3年ぶりに西に向かいました。

3年前の大渋滞の教訓から早い時間の出発を考えていましたが、私たちが出発しようとしていたとき、のろまな台風11号が本土をゆっくりゆっくりと北上、多大な被害を近畿地方にもたらしていました。 

こんなさなかの出発で旅立ちそのものを断念しようかと考えていましたが何とか台風をするりとかわして出発。

高速道路は名古屋で伊勢湾道路が通行止め、名神高速道路は山陽道と山陰道の分岐近くで通行止めと悲惨な状況。

しかし、悪運の強い神崎慎一郎は2か所の通行止めをスルリトかわして、その日の朝3時には広島に到着。

仮眠も十分にいざ、桟橋からフェリーに乗車。

 すいたフェリーに乗船すること約10分。25年ぶりに宮島に上陸しました。DSC_0552

この日の宮島はどんよりとした天気。本来なら台風一過で熱くなるはずが、今年は何かおかしい。こんなにゆっくり日本列島をなめていく台風にも驚いたが、台風の後は台風一過で良い天気と決まっているがこんな台風は生まれてこの方出会ったことがない。

台風はたいてい、日本列島に上陸すると速度を速めて駆け抜けていく、おまけにそこにあった前線も引き連れていくので、晴れて暑くなることが多いのだが、今年は台風が去った後も、どんよりとしていて、蒸し暑い。おまけに雨まで降ってくる。DSC_0550

おかしな夏だ。まるで亜熱帯のモンスーンのような気候である。そうだ、まるで雨季と表現してもよい気候なのだ。

でもよくよく考えてみれば、今日は弥山を登山する予定。曇っていれば、涼しくちょうどいい。ラッキーかもしれない!

 

 

宮島は島全体が、神様の領域、「神領」なのだ。この海に鳥居を含めて世界遺産に登録された。外人が多いがまあ仕方がない。

まずは今厳島神社に参拝し、弥山を制覇することから始めることにした。もともとはこの厳島神社は平 清盛が作ったといわれている。

DSC_0563満潮時は床の下が海になる不思議な神社だ。台風で大波をかぶると参拝そのものができなくなるが、海が荒れればフェリーが使えず、参拝以前の話。

昔から海の中にそびえる巨大な鳥居はまさにミステリー。これを見たさに人が集まってくるのだ。

DSC_0589

この鳥居は砂浜に何本もの太い杭を打ち込んでその上に石を敷きつめて土台をつくり、鳥居はその上に乗っているだけなのだ。乗っているだけといっても市中は1mほど砂に埋まっている。

重量は60トンもある巨大な鳥居だが、大きさの割に重いのだ。 

それもそのはず鳥居の上の横柱は中空になっていて中に石がはめ込まれている。この重量によって鳥居が波で倒れないようにする工夫が900年も前に行われていたのには驚く限りである。それにしても海に中に立っていること自体が不思議であるのに基礎の上にただ載っているだけとは驚いた。

本来は満潮時に船によって大鳥居をくぐってから、厳島神社に参拝するものだそうで、この鳥居の内側が神の領域。外側は外界と分けられていた。実際に干潮時には砂浜が出現し、春から秋にかけてあさりをとることもできる。ただし、鳥居の内側は神領なのでこのエリアのあさりの捕獲は禁じられている。というかすべての生物の捕獲が禁止されている。まあ、日本人なら堂々とこの決まりをやぶって捕食する人もいないのだが・・・・。

平家が祭った厳島神社ですが、平家自身がこの島に住むことは許されなかった。DSC_0581

この島のご神体は山である「弥山」であり、島全体が元来、神領であり、ご禁足地でした。このため長らく人は住むことを許されず、神の島として信仰を集めていました。

この厳島は「宗像三女神」と呼ばれる海の女神オキツシマヒメ、イチキシマヒメ、タギツヒメが祭られています。特にイチキシマヒメは弁財天と同一進化されて特別な存在とされています。

本当ならばこの日は宮島の花火大会でごった返していたはずでしたが、台風の影響で2日後に延期となり、お盆なのにゆっくりとこの世界遺産の島を堪能できました。

弥山にはロープウェイが作られていて楽に山頂に登れるが、私たちは自分の足で上ることにした。

DSC_0558しかし、これが甘かったもともとご禁足地、そう簡単には登れない山なのだ。きついのきつくないのって、皆さんが宮島に行って弥山に上ることがあったら、苦労して徒で上るよりも、高額なロープウェイ料金を払ってでもロープウェイを使うことをお勧めします。

 

 

弥山の山頂近くには摩訶不思議がたくさんあります。中でも不消霊火堂(ふじょうれいかどDSC_0617う)の1200年の間絶えず燃え続けているといわれている不消霊火で、この囲炉裏の大釜茶の湯は万病に効くといわれ、広島平和公園の平和の火の元火となっている。

また干満岩は大きな岩の側面に空いた小さな穴で、塩が満ちるとあふれ、潮が引くといわれている。なぜこのような現象が起きるのか不思議としか言いようがない。

その弥山の山頂には大岩が存在し、岩の上にお宮がたつ。

DSC_0611実はこの弥山、もう一つのミステリーがあります。山頂に登らないと解らないのですが、海の向こうに「小黒神島」がその向こうには「大黒神島」があり、いずれも無人島。特に小黒神島はかつてご禁足地であったが今も一般人が入島する際は許可書が必要だ。

いずれもいわくありげな名前の島だが、実はこの島こそ本当の神の島であり、その存在を本土から直接見えないように弥山がそびえているのだといわれている。今度は「小黒神島」に上陸してみたい気DSC_0615がします。この日は1日かけて宮島を堪能したのでした。


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