亀ヶ岡遺跡と遮光器土偶

日本にはとても奇妙なものがたくさんある。その中でも異常に人々の心をくすぐるような物があるものですね。

今回はそんなお話。

東北地方は神秘の塊といってよいほど、異質の文化がある場所である。そんな東北といわれる地域には、古来より蝦夷と言われた民族がすんでいた場所でもある。

ここは日本本土の最北端に近い場所。古くは縄文時代にすでに多くの人々が住んでいた。

津軽と呼ばれたこの地域にはたくさんの縄文遺跡が存在する。大湯のストーンサークル、山内丸山遺跡などがその代表格でもある。

そんな縄文遺跡の中に、異質を放っていたのが変わった形の土器、そう、火炎土器と遮光器土偶である。

実はこの遮光器土偶。皆さんは歴史の教科書ではおなじみの土偶。ではなぜこの土偶が不思議かといえば、その容姿にある。

遮光器土偶とはよく言ったものだ。

大きな頭の半分ほどもあるメガネのような大きな目。細いスリットのようなものが一文字に走っている。すぐ下には小さな口のようなものもある。

胴体を見ると短い手と胴長、短足の太い脚。服はといえば固いトカゲの皮膚のような凸凹があり、渦巻き型の突起とファスナーで閉めたような大柄のつなぎといったような感じ。

これを初めて見た人はまるで、宇宙服のようだと口をそろえて言う。地球のまぶしい光を遮るような、シャッター付のゴーグルに、地球の大気は有害とでもいうようなしっかりとした、防護服とヘルメット、そして手を覆うように作られたグローブ、何かを差し込むかのような胸の突起はなんだろうか?

 

土偶は、もとは何かに似せて作られたもの。たとえば人や動物などがそれにあたる。

火炎土器に見られる形が、当時の製作者に突拍子もない感性があって生み出されたものだとしても、この遮光器土偶は実に奇妙な形をしている。

 

ここで疑問がわく、この遮光器土偶、青森県に1体しかないわけではない。青森県のつがる市木造町から出土した遮光器土偶、そして宮城県から出土した遮光器土偶。大小不完全対も合わせれば数十体は出土している。

実に奇妙なことに形そのものが類似している。これは不思議な話ではないか。

これだけの類似点を見る遮光器土偶を想像したにしてはあまりにも似すぎている、これはどうゆうことか?そう、つまりこの土偶たちにはモデルがいるということ。まったくの想像の産物ではないことがわかってくる。

それも、縄文人たちはかなり正確な造形をしている。なぜならなら場所や年代が違っても、遮光器土偶とわかる形だからだ。

モデルがいるとなるとミステリーはますます増してくる。

これはいったい誰?

一説には「東日流外三群誌(つがるそとさんぐんし)」という古文書に出てくる。荒覇吐(アラハバキ)と呼ばれる神の形を模したとされている。

しかし神というものはもともと形や容姿がわかるのものではない。したがって古文書にいくらアラハバキが遮光器土偶と書いてあったとしてもたとえ容姿を想像できても、正確な形は伝えきれるものではない。

これだけ酷似したものとなるとやはり、実物を見たとしか思えないだろう。考えてみれば津軽と宮城とは350kmくらいは離れているだろうか。この距離は静岡~神戸間ぐらいあり、ましてや縄文時代となれば頻繁に行き来できるものでもない。

やはり津軽にも、宮城にもこの土偶のモデルであるアラハバキが表れていたに違いない。

アラハバキ神とはいったい何者だったのだろうか?

その答えはおいおいさぐるとして、話を遮光器土偶にもどそう。

これらの遮光器土偶は、当たり前であるが土中から出土する。ところがこの土偶、ほとんどが片足のない状態で発見される。どうもこの土偶は人の身代わりであり、厄を肩代わりしていただくために片足を落として土中に埋められたのではないかと言い伝えられている。

実は首のないものも出土しているのだ。

 

おまけに素焼きのものや黒光りをしている磁器のような硬い材質のものまであることから謎は深まるばかりだ。

そして容姿はまるで、宇宙服を着た宇宙飛行士のようである。近年では、エイリアンであったかもしれないとか言われている。

じっくり見れば確かにうなずける。想像だけではかたずけられないこれらの土偶たちを今一度じっくり眺めてほしい。

 

 

 

 

詳しく知りたい方は亀ヶ岡縄文展示資料館カルコを訪ねるか、木造町に縄文館があり、出土品を見ることができる。

この次は宮城県の遮光器土偶が展示してある博物館も訪れてみたい。

大いに謎が深まるばかりだ!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

カレンダー

2014年4月
« 1月   5月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

カテゴリー