葦嶽山

鬼叫山から見た葦嶽山

皆さんはこの山のことをご存じだろうか?

「葦嶽山」、あしたかやまと読む、広島県は庄原市にある山である。

標高815mのそんなに大きくない山であるが、昭和9年に酒井勝軍によって、日本第1号のピラミットとして認定された。

ラクダに似たスフィンクス岩酒井勝軍については、今後ちょくちょく登場するので軽く説明しておく。また日本にピラミット?という方のためにも日本のピラミットについて少し触れておきたい。

酒井勝軍(さかい かつとき)は山形県に生まれ、仙台神学校を卒業し、クリスチャンになる。

しかし、日本民族とユダヤ民族の深い関係を悟り、ユダヤ民族研究に深くのめりこんでいく。昭和2年ユダヤ研究の実績が買われ、日本陸軍から調査のため、中東からパレスチナ、エジプトに派遣され、ピラミットを調査した。

帰国顔、何かを悟った酒井は、日本の古代史研究を始める。そしてピラミットこそ日本発祥のものであり、その痕跡もこの日本にあると確証する。この時同時に、皇祖皇太神宮(こうそこうたいじんぐう)に伝えられた「竹内文書」なる古文書を研究し始める。

この研究と中東から何かのヒントを得た酒井は、突然、日本にピラミットがあると主張することになる。また皇祖皇太神宮の竹内巨麿のところに突然、現れて、「あなたの家に代々伝わる宝の中に十戒石(いわゆるモーゼが神から授かったという。神との契約か刻まれた石。アークと呼ばれたりするが、厳密にはアークはこの十戒石と裏十戒石を収めた箱のことをいう。)あるだろうといった。奇怪な行動をとる。そして初めて発見した山がこの「葦嶽山」である。

ここは昔、広島県比婆郡と呼ばれ、あの有名な「ヒバゴン」もここが震源地。

ここは1992年4月に初めて訪れて以来、すでに20年近くたっていた。当時は灰原ルートと野谷ルートしかなく麓に車を置いて1時間近くかけて登山した。

この山には「鬼叫山(ききょうさん)」とよばれる拝殿があり、ここに多くの巨石が、累々と横たわる。

神武岩特にここにある神武岩と呼ばれるまさに四角柱の石が立っており、自然のものといわれる方もいるが、この岩の頂点には人工的に開けられた穴が確認できる。この穴は私の友人の祖母がこの近くの出身者であり、ここに夜光る石がはめ込まれていて山全体が光っていたと証言している。「夜光石(やこうせき)」である。

実に不思議な山であるが、もともと山自身を信仰する。山岳信仰は日本に古くから存在する宗教でもある。

もともと日本の神様は天から降臨されたとされ、より点に近い山に神殿を作り、山そのものに霊力の宿った石を規則正しく配置することで、神とのつながりを保った装置であると考えられる。

これがどうしてピラミットかというと、エジプトには山がない。だから、永遠に崩れない石を積み上げてピラミッドを作る必要があったのだ。エジプトの神「ラー」とは太陽神のこと。この神もまた天にあり、神官が神との対話にピラミットを使ったのではないかと酒井は考えたのだ。

神武岩の頂上部に空いた穴が見える日本の場合、岩を積み上げなくとも、自然の山がある。しかしこの山、どんな山でもいいわけではない。正しくある法則に乗っ取った形と、石をある法則に並べたもの(環状列石)そして山頂には太陽石なるまん丸い石が埋め込まれていた。

酒井はこの山の山頂で太陽石を発見するも、すでに、昭和初期に起こった神武天皇陵説によって、宝探しに集まった近隣住民により鬼叫山は掘り返され、数本立っていた神武岩の石柱も1本を残してたおされてしまう。たぶんこのときあった夜光石もどこかへ持ち去られたのだろう。また酒井の発掘後、当時の日本軍の手によりこの山のほとんどが破壊尽くされてしまう。

この山に残る貴重な構造物のほとんどはこの時破壊されてしまった。もちろん丸い太陽石も。当時、神武岩の表面には神代のアヒル文字がびっしりと刻まれていたとも言われているが、今は見るも無残に倒された岩々が累々と点在するのみである。

倒されてしまった神武岩周辺実は今回は、整備された灰原ルートからの登頂であった。

40分とあったが、実際にはきつい登りで優に1時間近くはかかる。これでは下から上がっても同じようだ。

20年前に登った時も感じたがこの山には何か得体のしれないものが存在する。ヒバゴンという名前が脳裏をかすめる。かさかさと音を立てて私たちの周りによって来る。初めは獣かとも思ったが、気配はあるがまったく姿がないのだ。たたずむとざわざわと風の音だけが響く、歩き始めるとかさかさとざわつくのである。この気配は山頂までついてくる。20年前にも感じた不思議な感覚とちょっとした恐怖感が私に付きまとうのである。このことは結局今回一緒に登った友人には話さなかったが、見事に、この日の夜、金縛りにあってしまった。この金縛りは今まで味わったことのない感覚のものであった。体が動かないだけでなく、右側から何かがのしかかってくるのである。ホテルでの出来事でびっくりはしたが、実はこの日いやな予感はしていたのだ。金縛りは数分でとけたが、気持ちのいいものではない。

巨大な鏡岩いずれにしてもこの山はもう一度調査の対象にしたい。

また、この山がパワースポットと勘違いしている人がいるが、私はこの山にいる間、何らかの恐怖に襲われていた。もしかすると負のエネルギーが働いているのかもしれない。同じような体験をしたことのある方はご一報いただきたい。

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

カレンダー

2012年9月
« 8月   11月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

カテゴリー